┃甘くて爽やかな酸味の山形産キウイフルーツ

キウイフルーツは元々は中国原産の果物ですが、ニュージーランドで盛んに品種改良がおこなわれ、現在のキウイフルーツの原種が生まれたとされています。「キウイ」という名前は、ニュージーランドの国鳥でもあるキウイにその姿が似ていることからつけられた、という説をご存知の方も多いかもしれません。

そのような背景から、なんとなくキウイは南国フルーツのイメージを持つ方が多いと思いますが、実は北国山形でも甘くて美味しいキウイフルーツが栽培されています。山形では12月～1月下旬頃にかけて収獲されるため、冬の山形の寒暖差の大きさにより、より甘いキウイが収穫できるという特徴があります。

今回ご紹介するのは、キウイの中でも一般的な「ヘイワード」という品種です。緑色の果肉と、甘さの中にさわやかな酸味の広がる味わいが特徴です。

千葉農園のキウイフルーツは、元々ぶどう畑だったぶどう棚を活用し、その棚に蔓を這わせて栽培しています。 農薬や化成肥料を使用せず、ミネラル分を含んだ海藻由来の有機肥料を必要最小限のみ用いて栽培されています。寒暖差の大きい環境の中、最小限の肥料のみを与えることで、キウイが養分を貯蔵するために実の中にでんぷんを貯めこむことで甘い果肉となります。また、収獲時期は遅もぎにこだわり、十分にでんぷんがのっているか値を測定してから収穫をしています。

キウイは収穫後に追熟を促す必要がありますが（※）、熟すにつれて酸味がやわらいでいく性質があります。 今回お届けするキウイは、食べ頃近くまで追熟させた状態になってから、食べ頃の目安を記したシールを貼ってお届けします。 食べ頃を迎えたキウイは酸味がやわらぎ、甘くてみずみずしい果肉をお楽しみいただけます。

スライスして食べるのはもちろんのこと、半分に切ってスプーンですくって食べたり、細かく切ってヨーグルトやサラダに加えるのもおすすめです。

（※）一般的には、キウイの追熟にはりんごなどから発生するエチレンガスが必要になります。そのまま置いておいても追熟はしない果物です。

千葉農園は、山形市南部の本沢地区にて主にぶどうの栽培をおこなっている農家です。ある時、生産者の千葉さんが、山形で栽培されたキウイフルーツを食べてその美味しさに魅了され、ご自分でも栽培するようになりました。

ぶどうと同様、余計なものはなるべく加えず、自然の土壌の力とバランスを取りながら、キウイを栽培しています。