東の麓／ゆく年くる年特別限定酒「わ」セット
(龍龍龍龍てつ720ml・三羽の兎720ml)

ゆく年くる年を大切に味わう純米大吟醸セット

2023年の干支「兎（うさぎ）」をラベルにした「三羽の兎」と 2024年の干支「辰（たつ）」にちなんだラベルの「龍龍龍龍（てつ）」 。この2本をセットにした、ゆく年くる年特別限定酒「わ」セットです。

「わ」というのは、“三羽の兎”と“てつ”を「輪（わ）」になって囲み、飲みながら、様々な「話（わ）」をし、おいしさに「わっ」と驚き、年越しを「和み」ながら迎える。そんな願いを込めて生まれたセットです。

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  三羽の兎（さんばのうさぎ）

  甘酸っぱい果実感があり、爽やかで優しく柔らかな味わいが特徴です。 冷やからぬる燗までいろんな味わいを楽しめます。 山形県が開発したML(※)で醸造した甘味と酸味の調和がとれた新しい日本酒です。

  東北の伊勢とも呼ばれ、また、蔵元の近くにある「熊野大社」。 熊野大社の本殿の裏に隠し彫りされているという『三羽のうさぎ』。 いつの頃か定かではありませんが、このうさぎを三羽全て見つけた人が次々と大成功を収めたことや 恋や願い事が成就したことから、三羽すべて見つけると「願いが叶う」「しあわせになれる」と言い伝えられています。

  この伝説にちなみ、良縁が結ばれる「ハレ」の場で飲まれる酒にと願いをこめて醸したのが、三羽の兎です。

  ※MLとは「マロラクティク」のことで、日本酒に含まれるリンゴ酸（Malic acid）を、 乳酸菌の力で乳酸（Lactic acid）に変えることを意味します。 山形県工業技術センターが、ワイン醸造の技術を日本酒に取り入れ開発し、特許を取得した製造方法です。

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  龍龍龍龍（てつ）

  幻の酒米「愛山」で醸した、純米大吟醸の袋採りのお酒です。

  愛山は作付面積が少ない上に取り扱いにも神経を使う酒米です。 手間のかかる酒米をあえて選んだのは、扱う技術に長けている蔵元だからこそ。 和洋問わずお料理との相性も良いお酒です。

  「龍」という字を四つ書いて「テツ」と読みますが、「テツ」は漢字の中で一番画数の多い漢字です。 漢字の画数が表すように、たくさんの手間暇を惜しまず、丁寧に大切に造りこんだことを意味しています。

  今回は特別な紅白ラベルにて限定数量販売です。

地元に愛され続ける堅実な酒造り

南陽市にある山栄遠藤酒蔵店（通称：東の麓）は、丁寧な丁寧な酒造りをする蔵元です。厳選した材料と高い醸造技術により、うまい酒造りをしているにもかかわらず、ほんの数年前までは、地元の人の間だけで飲まれていた、というのだから驚きです。

山栄遠藤酒蔵店がある南陽市は、烏帽子山の千本桜や秋の菊人形祭り、開湯900年の赤湯温泉などが有名な山形県南部に位置するところです。明治29年の創業以来、地元の方々に愛され続けている蔵元で厳選された材料を使い、「微妙な手加減」を大切にするため、酒造りのほとんどの工程を手作業でおこなっています。

品質が高く、飲む人を虜にする酒を驚くほどの低価格で販売していることを考えても、飲み手の側に立った酒造りの姿勢がうかがえます。「いい材料を使って、丹精こめて作っています。でも地元の方をはじめ多くの方に飲んでいただけてこその酒造りなので あまり高い値段はつけられないと、社長も思っているようです。」と、 製造部長の新藤さん。手間隙のかかる手作業の工程についても 「特別なことをしているわけではないんですよ。」と、優しい笑みを浮かべます。

（上）風情のある店構えです

山栄遠藤酒蔵店の酒造りに対する誠実さは、古いながらも、きちんと磨き上げられた酒蔵から伺い知ることができます。数年前から、販売網を広げたおかげで県内外に少しづつファンが増えてきていますが、まだまだ「知る人ぞ知る」蔵元であることに変わりはありません。

今年の干支「三羽の兎」でゆく年の思い出に浸りながら、来年の干支「龍龍龍龍（てつ）」で新たな年に思いを馳せる…そんな大晦日を過ごしてみてはいかがですか。